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【セロー250】(DG11J)の高速道路でのハンドルのブレ対策

2021年9月5日

セロー ハンドルガード
ハンドルガードを小さくして、ウィンドウスクリーンも外して…

はじめに

あらゆるバイクを乗り継いできて、とうとうたどり着いたセロー250。
街中はあまりの軽さにルンルン気分で走っていたのですが、
高速道路に乗ってみたらびっくり!ハンドルがブレまくる!

追い越し車線の流れに乗れるくらいの速度で車線変更をすると
車体がウォブル現象が起きたかのように揺れまくり、
慌ててスロットルを戻すと揺れが収まるのです。
結果、ずっと左端の車線でゆっくり走り続けざるを得なくなります。

こんな状態では怖くてツーリングが楽しめません。
対策が何通りかあるようなので、セローで高速道路で怖い思いをした方の参考になると幸いです。

なんでハンドルがブレるの?

フレームの剛性不足と負担の掛け過ぎ

セローは林道散策などトレイルの走行に重点を置いて開発されています。
そのため、フレームも適度にしなるように作られています。
林道や低速の一般道ではこれが乗りやすさに繋がるのですが、高速道路では挙動が不安定になる原因になります。
フロントにウィンドウスクリーン、ハンドルガード、
リアにはリアボックスなどゴテゴテと装備を追加すると、
ただでさえ剛性不足なフレームにさらなる負担が掛かり、挙動がより不安定になってしまいます。

足回りの不具合が潜んでいるかも?

今までは問題なく走れていたのに、最近調子が悪くなってきた…という場合は、以下の点も疑ってみてください。

スポークが緩んでいないか?

スポークを工具でも何でもよいのですが、軽くたたいて音を聞いてみてください。
カンカン鳴る分には良いのですが、緩んでいるとボ~ンといった鈍い音になります。
そういう音が鳴るスポークが紛れている場合は、増し締めをしたほうが良いです。
叩くだけなら気軽にすぐできるので、試してみてください。

スポークの増し締めはホイールバランスを取る必要があってかなり難しいので、
慣れない方はお店に依頼して調整したほうが良いです。
挑戦される方はこちらのサイトなど、参考になりますよ。
https://higeojisan-lab.com/spoke-adjust-bike-sound-tension/

ホイールベアリングやハブ、ステムベアリングが傷んでいないか?

ホイールを車体から外さないと点検できませんが、ベアリングを指で回してゴリゴリするようなら寿命です。
また、ハブとベアリングは本来圧入されて微動だにしないものですが、
電柱とかその辺の木に突っ込んだりしたことがあると、
ここがバカになって緩くなっていることもあります。(まあ、山道走っているとよく突っ込みますよね) 
ステムベアリングも上記のことをすると傷みやすいです。

これの点検は気軽にできます。サイドスタンドを掛けたまま、
サイドスタンド側にぐっと倒していくとフロントを浮かすことができます。
フロントハブはその状態でガタが無いか確かめればOKです。
ステムベアリングの点検は、そのままハンドルをゆっくり左右に切って、
変な抵抗が発生する角度が無いかを点検してください。

セロー 前輪チェック
セローなら片手でも前輪を浮かせられる!
フレーム下に50cmくらいの木の棒でも入れてつっかえ棒のようにすれば、
そのまま簡易的にホイールを浮かせたまま固定できます。

タイヤの状況はどう?

ブロックタイヤは高速走行時に安定度が下がることは間違いないです。
ロードノイズも大きいし、転がり抵抗も大きいのでちょっと燃費も下がる。もちろん舗装路でのグリップ力も低い。
(全て林道を楽しむためには仕方ないことですね)

これをオンロードよりにすることで状況の改善が期待できます。
ただ、超オンロード向けのGP210にしてもハンドルのブレ改善しないというブログもありましたので、
一概にこのタイヤなら大丈夫、とは言えません。

私の場合は純正のTW301を使っていますが、5000キロを超えてブロックが低くなってきたあたりから、
ハンドルのブレが減ってきました。
次回はお気に入り銘柄のGP-110で試してみたいと思います。
舗装路が99%だけど、たまに入る林道で怖い思いをしたくない!というニーズにはピッタリのタイヤです。

で、どうやって対策するの?お金が掛からない順から紹介

色々と対策をここから紹介しますが、症状が出る速度域でないと試せないので、気軽に出来ないのが難点です。
高速道路を往復するとそれだけで結構な負担なので、
自動車専用のバイパス(制限速度が高速道路並みの規格のところ)なんかが近所にあれば、
交通量の少ない時間帯に試すのもアリかも知れませんね。

乗車姿勢を変えてみる

ブレが出る速度域で、思いっきり前乗りにしてみたり、思いっきり後乗りを試してみます。

後ろ乗りで改善するなら、ちょっと多めに荷物を積んだり、
リアサスのプリロードを下げたりすると前輪への負荷が減り、状況が改善する可能性があります。

前乗りで改善するなら、フロントの突き出しを増やしたり、
リアのプリロードを上げることで、相対的に前輪への荷重を増やすことができます。
リアサスリンクキット ハイリフト なんてのもあります。

ハイリフトはかなり見た目がカッコよくなるので欲しかったのですが、
うちのセローはどう乗っても改善しなかったので、別の方法を試しました。
セロー+ハイリフトで画像検索すると分かるのですが、かなりカッコいいですよね!

ハンドルへの負荷を変えてみる(うちはこれで解決しました)

方法としては、ウィンドウスクリーンを外したり、ハンドルガードを外すか、小さくする方法が取れます。
せっかくツーリングを快適にしようと手に入れたパーツを
外さなくてはならないのはつらいですが、うちのセローではこれが最も効果的で、
ほとんどの速度域で不安なく走れるようになりました。

他には、試してはいませんが、フェンダーのブッシュを前後で入れ替えて、
フロントフェンダーの傾き調整するという方法もあるようです。

リアボックスを外してみる

うちの場合は、ある程度荷物満載とかタンデムの方がブレは出にくかったです。
バランスが変わることは確かですし、お金もかからないので試行錯誤の一環として試してみてはいかがでしょうか。
前乗りしたときに状況が改善する場合は、試す価値があります。

アクスルシャフトをゼロポイントシャフトに交換する

これは当ブログでは試せていないのですが、かなり期待が出来るパーツです。
フロントのアスクルシャフト、純正品は1000円ちょっとですが、こちらはなんと¥15,000以上します!
何が違うかというと、純正品と比較して精度が半端なく良いそうです。
これにより、ベアリングとシャフトの微妙なクリアランスが最適な状態となり、
ベアリングの性能が引き出されると同時にフロント廻りの剛性アップにつながるとのことです。
人によっては、パフォーマンスダンパーより効果が出たという口コミもありました。

↓分かりやすい解説記事
https://www.bikebros.co.jp/vb/feat/20210209peo/
↓インプレブログ
https://xt249.way-nifty.com/blog/2018/06/post-3f0a.html

どうやら受注生産のようです。モデルによってはYSPに在庫があったりすることもあるようです。
https://peo-product3.ocnk.net/product/4549

パフォーマンスダンパーを装着する(DG11J以外!!)

キャブ式の2005年から2007年のDG11Jは、パフォーマンスダンパーは付けられません。
無理やり付けられないか色々と画像を見て回りましたが、
キャブレターのチョークを付ける部分がどうにも干渉してしまうし、
ネジ穴も無いので相当な加工をしないと無理です。

インジェクション式のセローであれば取り付け可能です。
パフォーマンスダンパーを付けて高速走行が安定したというブログが山のように見つかります。
この方法が一番ハンドルのブレに効くのかも知れませんね。
年式による違いがあるようなので気を付けてくださいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
高速の走行性能が弱点と言われてしまうセローですが、ハンドルのブレに対してはある程度対策が打てます。
我が家ではウィンドウスクリーンとハンドルガードを取り外して症状が収まりました。

ツーリングセローのようなフル装備状態は、ちょっとフレーム剛性を考えると厳しいのかなとも思います。
パフォーマンスダンパーやゼロポイントシャフト両方入れたりしたらフル装備でもバッチリ解決するのでしょうか?
年式が違うので両方は試せないので、試した方がいたら教えてください。

ツーリングのスタイルによって外せるもの、外せないものがあると思いますので、
使えそうなアイディアが参考になれば幸いです。

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