キャンプ バイク

2人用タープ 2名で使いやすいツーリング向きのタープの選び方

2021年8月15日

ムササビウィングとNaturehike Pシリーズ 3人用
ぼっちの森キャンプ場にて

はじめに

最近はソロキャンプブームですので、ソロキャンプ向けのテントの紹介記事は多く見かけるのですが
2人で使ってしっくり来る道具の紹介はあまり見かけません。(しかもバイクが前提!)
長年のバイクキャンプ経験から、2人でのタープの選び方の基準や、実際に使ったお勧めのタープを紹介します。
お勧めのテントの紹介記事はこちら!

サイズの目安

二人でのバイクキャンプツーリングで寛ぐのに必要なサイズは、
過去所有したタープから割り出したところ、およそ9㎡~10㎡です。

この大きさより小さいと雨天時に役に立ちません。
この大きさより大きいと設営が面倒ですし、
強風時を想定して太いポールが必要となり、荷物が増えてしまいます。

スタイルは、ロースタイルのチェア2台と小さめのテーブル1つ、
そして焚火台1つの設置を想定しています。

今まで使ったタープのレビュー

DD Tarp 3.5×3.5

幕体サイズは3.5×3.5で12.25㎡となります。
色々な張り方が出来るのが特徴ですが、通常のタープスタイルとして活用する場合、
2名でのキャンプツーリングでは持て余すサイズ感でした。
実際、3月のふもとっぱらキャンプ場に持って行ったのですが、風が強くて中々張れない上
19mmのアルミポールまで折ってしまいました。
嫌気が差して1回の使用でメルカリ行きとなりました。。。

テントファクトリー タープ DUライト ツーリングタープ TRT TF-NLRT252

幕体サイズは2×2.5で5㎡となります。
このサイズは手軽で荷物としても小さいのでソロには最適ですが、2名だと小さいです。
雨天時には心もとないですね。

上記商品は既に廃盤です。今なら、以下のような商品などが同等のサイズ感ですね。
Naturehike(ネイチャーハイク) キャンプ 天幕 タープ Cloud Flying

テンマクデザイン ムササビウイング13ft.TC “焚き火”version

ムササビウィングの大きさ、面積ですが、公式サイトには記載が無かったので、
Excelに展開図を貼って地道に概算してみました。
結果、おおよそ9㎡でした。

ムササビウィングの面積
ムササビウィングの面積を求める!

実際に使ってみて、幕体サイズは2名ツーリングには最高にフィットするサイズ感でした。
張った姿も最高に格好いいです。
しかしながら、後述のデメリットがあるため、別のタープも検討しています。

テンマクデザイン ムササビウイング13ft.TC “焚き火”version

ムササビウイングのデメリットについて

ムササビウイングは、そのムササビが飛んだような独特の張り姿が最高に格好良いのですが、
その姿故なのか、小川張りをするとかなりポールに対して下方に幕が張られる事になります。
本当は短いポールでもっと高い場所に張りたいのですが、中々上手く出来ず、仕方なくこの張り方です。
(小川張りをしなければ出来るでしょうが、そうするとテントと一体化できず…コツがあったらコメントください…)

ムササビウィング 小川張り
小川張りをすると幕体が低くなる!(どうにかもっと低いポールで高く張れないかな・・・)

この張り方の場合、高さ130cm程度のドームテントと組み合わせる場合は240cm程度のポールが必要になります。
240cmポールは直径28mm、4本継あたりが標準的ですが、これが荷物としてかなり嵩張ります。

焚き火対応のTCコットン生地と組み合わせると、テントより大きな荷物になってしまいます。
張った姿は美しく、サイズも二人用として申し分ないですが、この収納時の大きさには困っています。

生地そのものも分厚くて嵩張りますし、雨の後などは水分を吸ってさらに重くなります。
(タープ本体と収納袋の合計の重さが2.15kgもあります。ポールと合わせるとテントより荷物になります)

これが、セローのシートに乗せた際の参考画像です。一番上の緑の袋がムササビウィングです。
真ん中の緑の袋が240cmの28mmポールです。
一番下が、2m×2mの3人用ドームテントです。

ムササビウィング バイクに積載
ところでこいつを見てくれ。こいつをどう思う?

ムササビウイング13ft.TC “焚き火”version 以外は何かないの?

以前は、テンマクデザインより山旅バージョンがリリースされていました。

タープ本体と収納袋の合計の重さが0.73kg!焚火verの1/3です。
バイクツーリングとしてはこちらの方が良かったですね。仕舞寸法も重さも全然違います。

ナイロン生地のタープやテントをずっと使ってきましたが、今まで焚火で穴を空けた事なんてないです。
よほど盛大な焚火をするつもりが無いなら、ナイロンタープで十分でしょう。

山旅バージョンが廃盤なので、似たようなものが無いか探してこんなのを見つけました。
付属のポールは16mmでおもちゃみたいなものだと思われるので、
別途メインポールは用意したほうが良いかも知れませんが、サイズ感はムササビウィングとほぼ同じです。
ポール込みの重さで1.6kgなので、かなり軽いと思われます。

icamp(アイキャンプ) ソロタープ tarp one ペンタゴンタープ ポール付き 軽量1.6kg アルミニウム合金ポール2本付 ソロキャンプ

ポールの選び方について

ポールの太さですが、19mm、28mm、32mmのものが多く発売されています。
太さ別に解説します。

19mm、またはそれ以下のポール

19mmおよび19mm未満のポールは、メインポールとしては向きません。
幕体の高さや、雨水の逃げ道を作りたいときのサブポールとして使うのが吉です。
あるいは、5㎡以下のソロタープでしたらメインポールとして使えるでしょう。

Sutekus アルミ製 テント タープ ウイング 用 アジャスタブル ポール 直径19mm 総長190cm 2本セット

バイクで持ち運ぶなら、これくらいの太さ、長さで押さえたいところですが、
DDタープ3.5×3.5のメインポールとして張ったところ、ふもとっぱらの強風で折れてしまいました。
海辺や高原の強風地域では、10㎡程度のタープ用のメインポールとして19mmでは役不足ですね。

28mm、またはそれ以上のポール

私は直径28mm、4本継、240cmのポールを使っていますが、強度的にはこれで満足です。
4年ほど使っていますが、いまだに現役です。
ただ、仕舞寸法がかなり大きいです。長さが60cm近くあるので
パニアケースやバッグにそのまま入らない事もあるでしょう。
単純に容積もドームテント一つ分近くの場所を占有してしまい、
バイクツーリング用としてはかなり邪魔です。

ファミリー用の4人用タープでも十分使えると思いますが、
バイクツーリング用としてはオーバースペック感があります。

28mmでも十分強度は満足しているので、32mmは購入を検討したことがありません。
私が持っているのは以下のものですが、既に廃盤ですね。

現時点で販売している中で探したところ、以下のポールが良さそうです。
商品説明では4本継ぎですが、実物が5本継ぎであれば積載性も少し良いと思います。
それでも28mm×500mmの分割ポールを10本積む事になるので、結構なスペースが取られると思います。

RANMODO テント タープ ポール アルミ ポール キャンプ用品 A6061アルミニウム
外径28mm 4節連結/2本セット 5節連結/2本セット 分割式 プッシュボタン式 調節簡単 軽量 2400mm×φ28mm 収納袋付き

24mmポール

探しました。多くの種類は発売されていないようですが、こんなのがありました。
実際に持ってはいませんが、なかなか良さそうです。
仕舞寸法41cmで、細かい高さ調整もOK。
ちょっと高いですが、今度はこれを買おうかと思っています。

FIELDOOR アルミテントポール 直径24mm 6本連結 調節可能 70~230cm プッシュピン 4段階 伸縮 分割式 キャンプ タープ

まとめ

・2名ツーリングで快適に過ごせるタープの広さは9~10㎡!12㎡以上は持て余す可能性あり!
・ムササビウィングがサイズ感的にはちょうどいいけど、
 ツーリングには重くて嵩張るので、私としてはお勧めしかねる!
・9~10㎡のタープに使えるメインポールの太さは、19mmでは細すぎて強度不足、
 28mmだと仕舞寸法が大きすぎるので、その間がお勧め!

中々2名バイクツーリングに適したタープ探しは難しいですね。
他にもお勧めのタープやポールがあれば、コメント頂けると幸いです!

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